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GOALS

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16 平和と構成をすべての人に

北欧発『対話的的アプローチ』の可能性

看護学部

川田 美和?教授

北欧で開発された『対話的アプローチ』の日本における実践の可能性を探っています。対話の場では、安心?安全を土台とし、‘違い(他者性)’が尊重され、全ての人の声が大切にされます。対話を通して、生きづらさを抱えた人が自分らしく生き、未来に希望をもてることや誰もおいてけぼりにされないコミュニティづくりの実現を目指したいと考えています。


本来業務の延長で介護施設のBCP(事業継続計画)を考える

減災復興政策研究科

青田 良介?教授

被害を減らす上で脆弱な方々を守る介護施設のBCPが重要です。国の指導の下、どの介護施設もBCPを作成しましたが、実践的かは疑問が残ります。その背景として、福祉関係者にとって防災は別物で、ハードルが高いとの意識があります。しかし、命を守るミッションは共通することから、ある介護施設において本来の福祉業務の延長線上に防災を捉え、BCPを3年間指導してきました。そこで得られた成果を、他施設でも汎用できるよう理論的構築を図っています。


国家と国民の関係を歴史的に考察し、社会発展のあり方を考える

環境人間学部

鄭 成?教授

1950年代の中国において、国民の考え方がどのように国家の宣伝によってまとめられたかを研究しています。当時、中国は平等な社会を掲げて国作りを始動しました。強力な政治宣伝下、一体感を覚えた国民は国作りに情熱的に取り組みました。しかし、国家と国民のゆがんだ関係は結局、深刻な人的災難を招きました。60年前のことですが、いつか再来するとは限りません。間違ったことも含めて、人間が歩んできた道を知ることが大事です。


マイノリティ文学を通して公正の?意識を養う。

環境人間学部

柳楽 有里?准教授

アメリカ文学を研究しています。なかでもアメリカ国内の複雑な差別構造に注目し、アメリカ黒人作家たちが黒人コミュニティ内部の階級?ジェンダーの問題とどのように向き合ってきたのかを研究しています。マイノリティ作家の作品研究は、アメリカに留まらない幅広い文脈において、現代社会のあり方についての示唆を含んでいます。


経済的な繁栄と社会秩序の調和を歴史的かつ理論的に考える

社会科学研究科

松山 直樹?准教授

経済学史は、経済社会の諸課題を過去の叡智に基づいて考究する学問です。例えば、現代の賃金格差を考えるとき、19世紀後半の英国で低賃金問題の解決を図ったA.マーシャルの公正賃金論がひとつの参考になると考えています。2023年10月には、本学でウィリアム?ペティ生誕400周年記念企画を開催し、昨今の国際情勢を背景にしてペティの経済学と戦争観を振り返りました。古典を繙き、理想的な経済状態を模索しています。

ウィリアム?ペティ生誕400周年記念特別講演会及び展示会(『ケンダイツウシン』より)

https://u-hyogo-webmag.com/archives/article/20231030petty


生命保険と「贈与」に関する研究?生命保険企業等に関する研究

政策科学研究所

田中 隆?教授/政策科学研究所長

生命保険と関連の保険現象の領域を中心に、「贈与(純粋贈与)」の観点から、研究を行ってきました。資本主義社会での我々の生活において、生命保険による生活保障は非常に重要な役割を果たしています。加えて、SDGsの問題背景である広範囲な「負の外部性」、SDGsのある部分の推進で生じることもある「負の外部性」に対しては、「贈与(純粋贈与)」の概念を含んだアプローチによる取り組みが、大きな可能性を有しています。

https://konohoken.com/article/interview-professor/wp12225/

 

株式会社エイチームフィナジーのサイトに掲載されたインタビュー記事

https://www.navinavi-hoken.com/articles/professor-interview-tanaka


天文学特に地球外知的生命探査から地球と人類の未来を考える

自然?環境科学研究所

鳴沢 真也?専任講師

無数の偶然を乗り越えて進化してきた私たちホモ?サピエンスは極めてレアで貴重な存在です。環境破壊、シンギュラリティ、戦争などで滅びてはなりません。はたして人類は生き延びることができるのでしょうか? ヒントは宇宙における文明数にあります。それは文明の継続年数の平均値に比例するからです。SETI(地球外知的生命探査)による文明数の推察から、逆に私たちの未来を考えます。「人類の行末は宇宙にあり」


里親家庭を対象とした健康支援プログラムの開発

地域ケア開発研究所

梅田 麻希?教授

里親制度は、親と暮らせない子どもたちに家庭的な養育環境を提供できるため推進が期待されていますが、日本での里親普及率は低いのが現状です。そこで、私たちの研究班では、里親が健康を保ち、元気に子育てを続けていくためには、どのような支援が必要かを明らかにすることを目的として、調査や支援プログラムを実施しています。すべての子どもが、安定した養育環境の中で育っていくことができる社会を目指して活動中です。


日本と北アメリカの環境文学、環境詩学、日本の災害詩研究

環境人間学部

高橋 綾子?教授

アメリカの環境アクティビストで詩人のゲーリー?スナイダー研究を行いました。今年92歳のスナイダーは、環境主義の先駆者であり、同時にスナイダー作品は、環境文学における代表的なテキストとなってきました。この研究を通して培った環境主義や生命尊重に対する考え方を基盤として、文理融合型、人間学を中心に据えた環境人間学部で、文学において、環境と人間がどのように関わってきたかを、教育?研究の中心課題としています。

環境人間学部 研究者紹介

https://shse-maga.com/teacher/398


減災コミュニケーション

減災復興政策研究科

阪本 真由美?教授

コミュニケーションや社会的ネットワークを活かした減災?復興政策を研究しています。また、自治体?地域?NPO等とともに災害にレジリエントな地域をつくるための共同研究?実践に取り組んでいます。


その他のゴールの取り組みは、研究取り組み一覧でもご覧頂けます