日時

2024年11月20日(水)

場所

神戸商科キャンパス

参加者

72名

兵庫労働局雇用環境?均等部指導官 金井陽子氏を講師に迎え、講義「男女ともに働きやすい雇用環境の実現（仕事と家庭との両立）」が開催されました。
“仕事と家庭との両立”をテーマに、統計データから「未婚者生涯結婚意思は性別問わず80％以上」「夫婦平均理想子どもの数2人以上」とある一方、出生率の減少、雇用形態による未婚率の差、労働時間の推移など現状の解説がありました。高齢化率が上がる中、家族の介護や看護を理由に離職する人の推移は減少傾向にあるものの、直近データでは年間離職者は約10.6万人、男性の割合が上昇傾向にあるとの解説もありました。働きながらの出産?育児?介護を両立させるためにさまざまな法制度があり、産前?産後休業、育児休業、介護休業などを理由とした不利益な扱いの禁止、事業主に対しハラスメント防止措置の義務付けなどで働きやすい環境になりつつあること、また休業中の経済的支援の拡充、仕事と家庭の両立支援に関する国や自治体による施策などの紹介がありました。統計データをもとに雇用環境の現状、理想と現実とのギャップの存在が認識されるが、働きやすい雇用環境実現のため法制度が整ってきており、制度を有効活用する事で個々の働き方の選択肢も増えると感じられる講義でした。
ダイバーシティが浸透しつつありライフスタイルも多種多様になる今、互いを尊重し合い、個々に合ったワークライフバランスについて考えるよい機会となりました。