2024.11.18 | ワークライフ?シナジー取組
ダイバーシティ推進のための基本方針のひとつ ワークライフ?シナジーの取組として、産休?育休を取得された方に体験談をうかがいました。
第3回は、pt电子游戏_pt老虎机平台-下载*官网大学院理学研究科 准教授 佐々木佳奈江さんです。
(産休?育休期間)2023年5月1日~2024年3月31日まで
(子の出生日)2023年5月20日
【産休?育休に入るまで】
2022年の10月に妊娠がわかり、誕生日にもらったワインを泣く泣く料理に使ったという覚えがあります。8年ぶりの妊娠に動揺しつつ、今後の仕事の調整のため、まずは上司に報告しました。当時は教員も一人足りていない状況でしたし、私が抜けることで他の先生方にご負担をおかけしてしまうことがかなり心配でしたが、上司は「おめでとう。よかったですね?良いタイミングだ!」(←どこが!?)と仰ってくださり、なんだか気が抜けてしまいました。上司の気遣いがありがたかったです。実習期間とつわりのひどい時期が重なってしまったので、上司や学生さんで回していただいたりしました。また、研究や教育以外にも様々な大学業務があるのですが、その都度事情を話すと、他の先生が代わってくださったり、業務を行う日には先生方、職員さんがフォローしてくださったりと、県大の多くの方に助けていただき、妊娠期間を無事に過ごすことができました。みなさん実際には大変だったと思いますが、そんなことはおくびにも出さず、「いいよいいよ。」とすぐに引き受けてくださり、本当に感謝でした。妊娠後期は、出産までになんとか論文のプレプリントを出さなければということで、お腹の子に「まだ出てこないでね。」と声をかけつつ、データの整理や原稿執筆に必死になっていました。提出が完了し、翌日生まれたので、空気が読める子だなと思いました。
【産休?育休に入ってから】
第一子の時は里帰りしましたが、今回は上の子の小学校があったため、自宅近くの病院で出産しました。無事に出産を終え、家に帰ると、夫の両親や私の両親が遠方から代わる代わる手伝いに来てくれました。夫は、完全にストップしてしまうと業務に支障が出るということで、あえて育休は取得せず、代わりに在宅勤務に切り替え、仕事量をセーブすることで、家事全般を行ってくれました。第一子の時は、産まれてすぐに夫は海外駐在になってしまい、2年ほど離れて暮らしていたため、今回こそはしっかり子育てしたいという気持ちも強かったようです。オムツ替えにお風呂に遊びにと、新生児期から積極的にお世話をしてくれました(私より大変だったと思う)。加えて頼りになる上の娘もいましたので、育休期間中にも、論文を雑誌に投稿したり、総説の執筆や研究費申請、学会発表などの研究活動を行ったりすることができました。
【産休?育休が明けて】
育休が明け、一張羅のワンピースで臨んだ入園式では飲んだミルクを大量に吐き戻され、早々に退場しました。予想通り、保育園に行っては何かしらもらってくるので、その都度夫婦で仕事を調整し、二人三脚で乗り切っています。これもお互いの職場に子育ての理解があるからこそ成り立っているのだと思います。職場で話していると、持病や突然の怪我、家族のことなど、これまで知らなかっただけで、他の先生も学生さんもけっこうみんな大変な思いをしているなと思うことがよくあります(最近、世間話が何かと病気トークになりがち)。子育てに限らず、自身の体調不良や介護など、様々な問題を抱える人が気軽に相談でき、お互いにフォローし合える環境作りをしていかなければと思う毎日です。
【最後にひとこと】
県大の先生方、職員さん、学生さん、多くの方に助けていただいたおかげで、無事に出産を終え、順調に子育てを行うことができています。この場をお借りして感謝申し上げます。私はもともと大の心配性ですが、心配してもどうにもならない状況が続き過ぎて、半周回って、「まあ、どうにかなるか…」と楽天的な方向にいっています。政治評論家の故三宅久之先生も「人間は楽天的な方が良い」と仰っており、これから育休明けを迎え、不安に思う方もどうか気持ちを楽にもって、楽しくやっていきましょう。